シネマ通りマルシェ
JOINT WORK:合同会社ボタ
data
道路活用
所在地:山形市七日町
用途:イベント
プロジェクト期間:2017 - 2019 / 2023 -
credit
担当:シネマ通りマルシェ実行委員会(合同会社ボタ+株式会社オブザボックス+郁文堂書店TUZURU)
協力:シネマ通りマルシェキャスト(東北芸術工科大学・山形大学有志)
publishing
「テンポラリーアーキテクチャー」Open A・公共R不動産 編 /馬場正尊 他著(執筆協力)
プロローグ
山形ヤタイでの『トライアル軒下ヤタイ』は、空き物件オーナーさんへの金銭的なメリットを提示することができず、BOTA coffeeの軒下での活用以上の展開はなかった。それでも、漠然と手応えは残った。通り全体の風景を変化させることができたとすれば、シネマ通りのイメージを刷新することができるのではないだろうか。そこで私たちは『シネマ通りマルシェ』を企画した。
公民連携によるフォーマット作成
道路を使用する場合は、警察署への道路使用許可申請と、道路管理者である山形市への道路使用の届出が必要である。これらの手続きは欠かせない。 しかし、これまで前例がないため、山形市の職員の協力を得て、手続きの方法やフォーマットを作成した。申請手順や書類のフォーマットをまとめ、民間事業者同士でノウハウを共有することが持続的な運営を進めるために重要であることを知った。
空き物件ツアー
「シネマ通りマルシェ」は、2017年より毎年、山形市シネマ通りで年2回開催されている。毎回20〜30店舗が立ち並び、多いときには2,000人ほど来場する。そこで、山形リノベーションまちづくり協議会とマルシェに合わせて「空き物件ツアー」を同時開催した。このツアーは、シネマ通りマルシェ周辺の空き物件を10〜20名程度のグループで内見するものである。この空き物件ツアーをきっかけに、新たな洋菓子屋が誕生し、第1回目のマルシェ開催以降、デザイン事務所、ギャラリー、カフェ、本屋、雑貨屋、古着屋、プリン屋、ピザ屋など、多種多様な11店舗が開業したのである。