PARKING JACK

Independent project

 

車社会においては駐車場が必要なものであるが、駐車場が増えているのはただそれだけの理由ではない。行き場を失った敷地を活用する際、資金的負担が軽く、利益を産みやすいという観点から、経済合理性が高いと短絡的に考えた結果でもある。取り壊しがあった敷地を「次はなにができるのだろう?」と見ていると、駐車場になるケースがいくつかあった。

いつの間にか、車のためのまちか、人のためのまちか分からない状況になってしまった。

都市の風景が車優位に設計され、歩く人々が減少し、町から少しずつ人の姿を見なくなってしまった。駐車場が多くの敷地を占める中心市街地に対して、何かアクションができないだろうか。

 

駐車場をレンタルスペースとみなし、そこでイベントを仕掛けていく試みを「PARKING JACK」と名付けた。コインパーキングでの企画を構想していたが、もう一つ重大な町のヴォイドを発見した。銀行の駐車場だ。銀行の駐車場は平日フル稼働し、多くの需要に応える役割を果たしている。一変して週末になると、銀行の閉館日であるため大きな都市のヴォイドとなる。その時間帯をレンタルスペースのとみなし、イベントを開催することで新しい駐車場の活用風景を提案できるのではないかと妄想を膨らませた。

駐車場のシステムを編集する事で、商売の空間としても変化していく。この場では、車もベンチも、すべて風景を作り上げる要素となっていた。機能が動的に変化していく時、建築は必ずしも固定的な建築ではないのかもしれない

 

date

駐車場活用

時期:2018.07

所在地:山形市旅籠町

用途:イベント

 

credit

担当:OF THE BOX 追沼翼

撮影:Natsumi Ohnami